ADHDプログラム第2回のテーマは「不注意」でした。
不注意という言葉はよく聞きますが、
今回の講義で、かなり具体的に理解できた気がします。
■ 不注意とは?
ADHDの診断基準(DSM-5)では、
- 不注意
- 多動性・衝動性
の2つが柱になっています。
今回はその中の「不注意」について。
講義ではまず「注意とは何か」から説明がありました。
■ 注意の定義
注意とは、
・同時に認識できる複数の情報から、1つを取り出す
・取り出したものを心に留める
という働きのこと。
「目に入っている=見えている」ではない。
注意を向けていない情報は、
意識にも記憶にも残らないそうです。
■ 注意の5つの要素
注意にはいくつかの要素があります。
・感受性(刺激を感じ取る力)
・持続性(維持する力)
・選択性(必要なものを選ぶ力)
・多方向性(複数に向ける力)
・転導性(切り替える力)
どれかが弱くても、不注意につながることがあります。
■ 不注意の具体例
講義ではいくつかのパターンが紹介されました。
① 感受性の低下
・頑張ってもすぐ疲れる
・ぼーっとしてしまう
・集中の波が激しい
② 選択性・多方向性の問題
・一つに集中すると他が見えなくなる
・お風呂の湯を出しっぱなしにする
・フライパンの火を消し忘れる
③ 持続性の低下
・外出前にネットを見始めてしまう
・別の作業にそれる
・段取りがうまくいかない
「不注意」と一言で言っても、
原因はひとつではないと知りました。
■ ワーキングメモリとの関係
今回の中心テーマは「ワーキングメモリ」でした。
ワーキングメモリとは、
一時的に情報を保持し、
必要なタイミングで取り出す力のこと。
講義では、
ワーキングメモリを「お皿の数」に例えていました。
お皿が少ないと、
・同時に抱えられる情報が少ない
・順番が混乱する
・段取りが崩れる
という状態になります。
■ ワーキングメモリが小さいと…
・スケジュール管理が苦手
・話の流れについていけない
・見通しより時間がかかる
・すぐ混乱する
ということが起こりやすいそうです。
「片付けが苦手」や「段取りが悪い」も、
ここにつながる可能性があるとのこと。
努力不足ではなく、容量の問題。
この説明はとても腑に落ちました。
■ ディスカッションで出た困りごと
不注意で困っていることを出し合いました。
・時間管理が難しい
・締切に間に合わない
・集中が続かない
・途中で別のことを考えてしまう
そして対処法として、
・メモを取る
・ToDoリストを作る
・タイマーを使う
・環境を整える
などが挙がりました。
「ワーキングメモリを外に出す」という表現が印象的でした。
頭の中だけで抱えず、
紙やメモアプリに逃がす。
それだけで少し楽になります。
■ 私の感想
私はASD傾向が強い併発型です。
集中しすぎて他が見えなくなることもあれば、
逆に気が散って何も進まないこともあります。
今まで「どうしてこんなに段取りが悪いんだろう」と思っていました。
でも、ワーキングメモリの容量の話を聞いて、
少し見方が変わりました。
能力がないのではなく、
抱えられる量が違うだけかもしれない。
そう考えると、自分を責める回数が少し減ります。
■ まとめ
不注意は、
・注意のどの機能が弱いのか
・ワーキングメモリの容量
・注意機能との関係
によって起こる。
そして、対処は可能。
今回の講義は
「自分の脳の使い方を知る時間」だった気がします。
次回は、
デイケアADHDプログラム第3回多動性・衝動性について書いてみたいと思います。


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