前回はADHDの基礎について学びました。
今回は「コグトレ(認知作業トレーニング)」についてです。
実際にワークも体験しました。
■ コグトレとは?
コグトレは
Cognitive Occupational Training(認知作業トレーニング)
認知機能の土台を整えるためのトレーニングです。
鍛えるのは、
・注意力
・記憶力
・視覚認知
・推論・判断力
いわば「学ぶための基礎体力」のようなもの。
勉強を直接教えるのではなく、
土台を作ることが目的だと説明されました。
■ 感覚のピラミッド
講義で印象に残ったのは「感覚のピラミッド」という考え方。
一番下に
・聴覚
・視覚
・触覚
・前庭覚
・固有覚
といった感覚の土台があり、
その上に姿勢や身体の安定、
さらにその上に注意や認知機能、
そして最上部に学習や社会性があるという構造。
土台が不安定だと、上も揺らぐ。
とても分かりやすい説明でした。
■ 実際にやったトレーニング
① 同じ絵を探す問題
8枚の中から全く同じ絵を2つ探す課題。
細かい違いを見つける力や、
全体を見渡す力が必要でした。
一見簡単そうなのに、意外と集中力を使います。
② 集中力トレーニング
条件付きでマークを数える問題。
単純作業なのに、
・見落とし
・数え間違い
・途中で分からなくなる
などが起きます。
思っていたより頭が疲れました。
③ ジェンガで指先トレーニング
デイケアメンバーで、ジェンガもやりました。
ただのゲームではなく、
✔ 指先の感覚を使う
✔ 力加減を調整する
✔ どのブロックを抜くか判断する
というトレーニングでもあるそうです。
私は慎重に抜きすぎて、逆に時間がかかりました。
でも、
「指先の感覚」や「力の調整」も土台の一部なんだと知り、
遊びのようで実は意味があることに少し驚きました。
みんなでやると、緊張もほぐれます。

■ コグトレの構成
コグトレは大きく分けて3つ。
- 認知機能強化トレーニング
- 認知作業トレーニング
- 認知ソーシャルトレーニング
勉強面だけでなく、
・身体
・感覚
・社会面
まで含めて考えるところが特徴的でした。
■ 紹介されていた本
講義で紹介されていた本はこちら。
📖 『不器用な子どもたちへの認知作業トレーニング』
📖 『教室で使えるコグトレ』
📖 『大人の脳強化ドリル』
子ども向けの印象がありますが、
大人にも応用できるとのこと。
「不器用さは努力不足ではない」という視点が印象に残りました。
■ やってみて感じたこと
一番の感想は、
「地味だけど、確実に疲れる」
ということ。
でも、
できない=能力がない
ではなく、
土台を整える途中なんだ
と考えられるのは、少し救いになります。
ASD傾向が強い私にとっては、
感覚や身体の土台の話が特に印象的でした。
コグトレは派手ではないけれど、
静かに積み上げていく支援なのかもしれません。
次回は、
デイケアADHDプログラム第2回不注意について書いてみたいと思います。


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